ある先輩医師によると、太り気味の高齢者は肥満度を示す体格指数(BMI)を気にし過ぎない方がいいとのことです。なぜなら、高齢者は脊椎の圧迫骨折などで背が縮み、5~10センチ低くなるケースがザラだからです。
そうなると、体重は変わっていなくてもBMI値だけが高くなる。そこで「ダイエットをしなくちゃ」との強迫観念が生まれ、低栄養を起こしてしまうのです。
「食べ過ぎでちょっと体の動きにキレがなくなった」というのなら、少しだけ食事に気をつければよいだけ。無理してダイエットをする必要はないのです。
当事者たちが明かす「医療のウラ側」