息を吐くだけ においで判定する「がん探知犬」の可能性

においを探り当てる“がん探知犬”

 “がん探知犬”は海難救助犬がルーツで、20メートル深くに沈む被害者の臭いをかぎ分ける。がん患者にニンニク臭の強い食事を食べて飲酒させても、がんの臭いをキャッチするという。人間より1億倍優れる嗅覚を持つ犬が、特殊訓練を積んだからこそできる芸当だ。

「ドッグラボは日本の先進ビジネスとして外務省のHPでも紹介されているのです」(恒松氏)

 受ける人は、送られてきたキットに呼気を封入して送り返すだけ。1~2週間でがんの有無が判定される。陽性なら、医療機関を受診してどのがんか調べることになる。

 料金は5万円(5月31日まで3万8000円=税込み)。すべてのがんをカバーするPET検診だと1泊2日で25万円前後になるから、料金も時間も断然こちらがオトクだ。

「がんを手術されてから1年以内は、がんの臭いが残ります。再発チェックで利用される場合は、治療後1年を経過してからです」(恒松氏)

 利用者は50~60代が中心で、サウジの石油会社のオーナーが申し込んだ実績もあるという。試してみますか。

2 / 2 ページ

関連記事