B型慢性肝炎の新薬登場 治療や副作用はどう変わるのか?

石川ひとみさんもB型慢性肝炎を告白(C)日刊ゲンダイ

■今後は第1選択の薬に

「安全性は新薬の方が高いですが、効果は従来薬と変わらない。特に最も大きく差が出たのは、腎機能への副作用です。従来薬を用いている患者さんも、腎機能の障害や骨粗しょう症、高血圧などの生活習慣病がある患者さんは、徐々に新薬に替えていった方がいいかもしれません。今後は、新薬が第1選択の治療薬になるとみています」

 なお、新薬の副作用として、頭痛、鼻咽頭炎、上気道感染、疲労、咳、悪心が報告されており、発生率は5~10%。いずれも、従来薬TDFでもほぼ同程度見られる。

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