独白 愉快な“病人”たち

病気で関節が変形 キャシー中島さんが悩んだ「握手が痛い」

病気になったことで昔以上にネイルに気を配るように(C)日刊ゲンダイ

 生活も、とても不自由でした。猫用の缶詰が開けられない、ペットボトルのキャップが開けられない、雑巾を絞れない、ペンを握れない、香水をシュッと押せない……。第1関節が痛いだけで、できないことがいろいろありました。意外だったのは、下着がはけなかったこと。痛くない方の手で頑張りましたけど、普段何げなくしていることが、こんなに不自由になるとは思いませんでした。

■不思議と針仕事は普通にできた

 そして、極め付きだったのが「握手」です。この仕事をしているとファンの方々と握手する機会が多いのですが、ときに強くギューッと握られることがあって、これが跳び上がるほど痛い。指の横からの圧が特別激しく痛むんです。なので、少し大げさに包帯を巻いていたこともありました。でも不思議なことに、ハワイアンキルトをやることには支障がなかったんです。今もそうですが、一番痛いときでもハサミは使えましたし、針仕事も普通にできたんですよ。それが最大の救いでした。もし、縫うことを取り上げられていたら、精神的に参っていたかもしれません。

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