もし、精神疾患がある場合は、術後にできるだけ心臓の薬を使わなくて済むような治療法を考えます。たとえば、弁膜症で機械弁を使った弁置換術を行うと、術後は血栓ができないようにする薬を服用し続けなければなりません。そうなると、精神疾患のために服用している向精神薬との飲み合わせが悪いケースがあるからです。
今後、さらにうつ病の患者さんは増えるでしょう。心臓疾患との関係や治療に対する知識がさらに重要になってくるのは間違いありません。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」