■リニア効果で予想にズレが起こる可能性
愛知県では東三河の北部一帯(新城市など)が深刻です。〈表〉には載せていませんが、愛知県東栄町が76.5%で、東海エリアのワースト1位になっています。東栄町の人口は、10年で4分の3に減ってしまうことになります。
人口が増えるのは長久手市、日進市、みよし市など名古屋市の東側に隣接するエリアです。名古屋市内では緑区、守山区などで人口が増える予想になっています。
その他の区も安定した数字を示しており、名古屋市全体では98.2%となっています。リニア新幹線(2027年開業予定)の効果で、名古屋駅周辺の再開発が急速に進んでいるため、人口増に転じるかもしれません。
岐阜県では、岐阜市から大垣市までの東海道線沿線が比較的安定しています。このエリアも、リニア効果などで人口が増える可能性があります。とくに岐阜市は名古屋駅までJRで20分という好条件に恵まれているため、最近では複数の高層マンションを含む駅前の再開発計画が浮上しているようです。
三重県は鈴鹿市、亀山市以北で、人口が維持される見込みです。やはりリニア効果により、名古屋に近い桑名市や四日市市の人口が好転する可能性も残されています。リニアは東海圏の救世主になるかもしれません。
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