医師語る 「こんな病気で死にたい」

仕事の合間に女性の谷間に顔をうずめて突然死したい

帯津三敬病院の帯津良一名誉院長(提供写真)
帯津良一(帯津三敬病院名誉院長)

 私はどちらかというと仕事が好きだから、仕事中に将来への展望を持ちながら死んでいきたいですね。

 病院の外来の広い廊下を急いで歩いている。目の前には看護師が歩いている。私に突然、心疾患が起こる。彼女が気配を感じて振り向き、手を差し伸べてくれる。私はその手の中に倒れこみ、彼女の胸の谷間に顔をうずめ、死ぬ――。

 仕事中であり、ほっとする状況というのが理想的です。女の人の胸の谷間が好きだし、ほっとする。年を取ると、若いころと違った意味で女性を好きになりますね。一緒に酒を飲んだり、別れ際にハグしたり、ささいなことでも女性が絡んでくると楽しい。

 生きることは、人間の尊厳を全うすること。人間の尊厳とは、「攻めの養生」を果たしていくこと。そして攻めの養生とは、病を未然に防いで天寿を全うする従来の養生ではなく、日々命のエネルギーを高め、死ぬ日を最高にして、勢いをかって死後の世界に突入する積極的な養生のこと。

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