独白 愉快な“病人”たち

尻もちで異変…河合美智子さん語る「脳出血」の一部始終

今もリハビリを続ける河合美智子さん(C)日刊ゲンダイ

 去年の8月13日、「脳出血」で救急搬送されました。でも、自分自身は「何で救急車呼ぶの?」と思っていたくらい普通だったんです……。

 その日は、夜にクルマで知り合いの監督が手がけていた自主映画の稽古場にお邪魔したんです。見学だけのつもりだったのに、その場で出演する話になって稽古に参加しました。稽古中、イスに腰掛けていた状態から、途中で床へ下りて横座りする姿勢になりました。すると、だんだん右脚が重いような固まっているような感覚になって……。でも、そのときは大して気に留めていませんでした。

 異変がはっきりしたのは、休憩になってイスに戻ろうとしたときです。立ち上がろうとして尻もちをついてしまったんです。周りの人たちが「足がしびれたんですか?」とイスに座らせてくれる中、「ごめんね、カッコ悪いね」と照れ笑いしながら、右脚に感覚がないことを自覚しました。それでも、病気だとは思いもしなかったので、ずっとしゃべって笑っていたんです。

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