15~18時間ほどズレてしまいますが、大きな問題はありません。薬を飲んでいない時間が長くなってしまうことよりも、「飲み過ぎ」によるトラブルを防ぐことが重要だからです。
降圧剤を飲み過ぎて血圧が下がり過ぎれば、頻繁に立ちくらみを起こしたり、動悸や脈拍数が増加してしまいます。血糖を下げる薬を飲み過ぎてしまうと、低血糖を起こして昏睡状態になる危険もあります。
とりわけ、危険なのが血液をサラサラにする薬の飲み過ぎ=効き過ぎです。出血しやすくなる上に血も止まりづらいので、脳出血を招く可能性もあります。これまで薬を飲んでいて、過去に歯茎から出血して止まらなくなったり、鼻血や痔による酷い出血を起こしたことがある人は、とくに注意が必要です。日本から病院で処方されている薬を現地に持参する場合、基本的には1カ月分の量を持ち込むことができます。また、持参薬の内容を証明する「薬剤携行証明書」や、処方箋のコピーがあると安心です。海外旅行に行く際は、担当医に相談してみてください。
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