クレプトマニア、認知症…万引を繰り返す「病気」がある

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「クレプトマニアの場合、環境が変わって病的な窃盗行動がいったん収まるかもしれません。しかしまた再発(リラプス)する可能性は高く、再び短いスパンで繰り返す。専門医療機関によるクレプトマニアの治療が不可欠です」

 前頭側頭型認知症は脳の変性が原因で、自然に治るものではない。やはり、生活支援を中心とした治療が必要だ。

 なお、未成年の頃から窃盗を繰り返す場合は、自閉症スペクトラム障害や摂食障害など別の原因も考えられる。

 万引は犯罪だ。病気だから許されるということではなく、病気が隠れているケースを見逃さず、その場合はきちんとした治療を受けることが大切なのだ。

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