「食事」も、がんのリスクと関わっています。
日本人を対象とした疫学的研究から、科学的根拠に基づいたがんのリスク因子として、野菜・果物不足、多量の飲酒、低身体活動、塩分・塩蔵食品の過剰摂取などが挙げられています。
健康日本21で国が示した野菜の1日目標量は350グラム以上としています。これにより、カリウム、ビタミンC、食物繊維の適量摂取が期待できるのです。
多量の飲酒は、肝臓、大腸、食道がんなどのリスクを高めることが知られています。多量飲酒は健康日本21で「1日平均純アルコール約60グラム(日本酒にして3合)を超えて摂取する人」と示されています。
なお、健康日本21(第2次)では、生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している人は「1日当たりの純アルコール摂取量が男性40グラム(日本酒で2合)以上、女性20グラム(日本酒で1合)以上」としています。
がんと向き合い生きていく