運動習慣や日常生活での種々の身体活動の増加は、大腸がんのリスクを下げることが期待できます。運動習慣のある人とは、「1回30分以上の運動を週2日以上実施し、1年以上継続している人」をいいます。
都民の1日の歩数(15歳以上)の平均値は、男性8000歩前後、女性7000歩前後のようです。1日8000歩以上の割合は、男性51.3%、女性45.5%(20~64歳まで)でした。
食塩の摂取量は、健康日本21では「1日8グラム」を目標としています。都民の平均食塩摂取量(1日当たり、20歳以上)は、男性11グラム台、女性10グラム台で推移しており、男性で8グラム以下の人は18.9%、女性31.5%のようです。
結局、食事はバランス良く、野菜・果物不足にならないようにしながら、塩分の摂取は最小限にすること。適切な身体活動を続け、多量の飲酒は避けるなどが、がんのリスクを減らすことになります。
科学的根拠に基づいた研究では正直、この程度しか分かっていないのです。さらに、「これを守ればがんにならない」とはとても言えません。それでも、少しでもリスクを減らして健康に過ごしたいものです。
がんと向き合い生きていく