当事者たちが明かす「医療のウラ側」

キレイに病院のなかで起きていること

(C)日刊ゲンダイ

 これに対して職員は「経営の失敗を職員に転嫁するのは許せない」と反発、組合員が半日ストライキを決行する騒ぎに。

 ボーナスは3月上旬になっても払われず、いまも労使の話し合いが続いています(3月14日現在団体交渉中)。組合アンケートでは職員の多くが3月末に退職を希望しており、茨城県の医療体制が大きくぐらついているのです。

 この病院は東京医科歯科大学と筑波大学からの医師を受け入れており、私の知人も働いていますが「正直落ち着いて患者さんを診られない」と動揺していました。むろん、いまも土浦協同病院の医療の質は維持されているとは思いますが、医師や看護師、職員は、生活が揺らぐなかで患者さんを診るのは大変だと思います。

 キレイな病院を見るたびに、この病院は大丈夫なのか、と思うのは私だけではないはずです。

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