独白 愉快な“病人”たち

磯野貴理子さん独白 脳梗塞で「まだ死にたくない」と痛感

「左腕は今でも右腕とは違う感覚がする」と話す(C)日刊ゲンダイ

 病気になって、つくづく「脳で考えることと体で考えることは違うんだ」と思いました。お酒を飲んでいた頃は、飲み過ぎを自覚していてもどこかで「私は大丈夫」と思っていたからです。実際に、健康診断でも肝臓の数値はいつも正常でしたから、「お酒に強い体」だと思い込んでいました。多少、動悸があっても「更年期」のせいにしていたのです。

 今回のことで痛感したのは、「まだ死にたくない」ということ。だから、ちゃんと体の声を聞いて考えるようになりました。ただ、お酒に罪はありませんよ。今でもお酒を愛しています。いつか80歳ぐらいになったら、解禁しようかなと思ったりして(笑い)。それまでは、健康でいたいと思います。

▽いその・きりこ 1964年、三重県生まれ。80年に芸能界デビュー。87年には3人組のお笑いアイドルグループ「チャイルズ」の一員となり、「森田一義アワー笑っていいとも!」(フジテレビ系)に、いいとも青年隊としてレギュラー出演した。現在、「はやく起きた朝は…」「ホンマでっか!?TV」(ともにフジテレビ系)、「行列のできる法律相談所」(日本テレビ系)などに出演中。

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