胃壁から出血することも 「痛み止め」服用のリスクを知る

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 ちなみに、止血には2つの段階がある。①血小板が血管の傷ついた部分にくっつき、血小板同士が塊をつくる②凝固因子が働きフィブリンという糊が塊を強固にする。

 これを防ぐための血液をサラサラにする薬は「抗血小板薬」と「抗凝固薬」の2種類があり、一緒に使っている人は出血リスクはさらに高まる。

 では、どうすればいいのか?

「血液をサラサラにする薬を飲むように勧められた際は、必ず常用している消炎・鎮痛薬の話を医師に伝えること。さらに医療用鎮痛薬を使用する場合には、ほとんどの医師は胃酸の分泌を抑えて胃の粘膜を守る『プロトンポンプ阻害薬』(PPI)や『H2ブロッカー』などの薬を処方します。面倒くさがらずキチンと飲みましょう」

 内服薬と違って座薬なら問題ないと考える人もいるが、これは大きな間違い。座薬でもNSAIDsなら潰瘍リスクが高まるのは同じだ。

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