解析の結果、風邪の発症割合は、ビタミンDサプリメントを摂取した人たちで40・3%、プラセボを摂取した人たちで42・2%と、ビタミンDサプリメントの摂取で風邪の発症が統計的にも有意に低下しました。この効果は、ビタミンDサプリメントを33人に投与すると、そのうち1人の風邪を予防することができるというものです。
日本人の平均的な食習慣において、極端にビタミンDが不足するとは考えにくく、積極的にサプリメントを摂取してもこれほどまで大きな効果は期待できないように思います。ただ、日光を浴びる機会が少ない、あるいは食事が偏りがちな人ではビタミンDが不足することもあります。
こうした人では風邪予防効果がわずかに期待できるかもしれません。
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