あの話題の治療法 どうなった?

高濃度ビタミンC点滴 欧米でもう臨床試験が進んでいる?

つらい副作用がないがん治療(C)日刊ゲンダイ

 米国で十数年前からがん治療法のひとつとして広がった治療法で、高濃度のビタミンCを静脈に点滴することで、がん細胞の動きを封じ込めるという方法だ。

 2度のノーベル賞を受賞したライナス・ポーリング博士が熱心に推奨したことで有名。博士は末期進行がんの患者を対象にした臨床研究を行い「点滴とサプリメントでビタミンCを投与すると、生存期間が対照群の4.2~6倍も延長する」と発表している。

 日本でも手術前投与や手術後のフォローアップ、抗がん剤や放射線との併用として勧める医師もいるが、どうなっているのか?

「がん専門医から無視された時期がありましたが、ここ数年、状況は変わってきています。この治療法を学ぶ医師も増えてきています」

 こう言うのは、首都圏で保険診療では認められていない、がんの補完代替治療を行う医師だ。

1 / 3 ページ