健康ポイント どっちが勝ち?

しょうが vs ラー油

しょうがVS.ラー油
しょうがVS.ラー油(C)日刊ゲンダイ

 花粉症の人にはつらい季節になってきました。原因はいろいろ考えられますが、食生活の乱れで、クシャミ、鼻水などがひどくなっている可能性もあります。

 今回は「ちょい足し」の提案を! 冷ややっこやうどん、納豆や卵かけごはんなど、薬味や調味料を「ちょい足し」すると、味に変化が出てより楽しめます。せっかくなら、花粉症対策に良いものを選びましょう。どちらもピリッとした辛味がアクセントの「しょうが」と「ラー油」では、どちらが“勝ち”でしょうか?

 お勧めは「しょうが」です。花粉症に対する民間療法はさまざまなものが伝えられていますが、一般的な食品では、ネギ、ニンニク、ニラ、しょうがなど体を温めるものが良いとされます。しょうがはぜひ、ちょこちょこ使っていただきたい代表選手。ネギ、ニラ、ニンニクのように食後のニオイを気にしなくてもOKなので、平日の昼食でも気にせずたっぷり取ることができます。

 一方、ラー油はなぜ控えた方がいいのか? それは、刺激が強すぎるからです。鼻の粘膜を刺激して、クシャミがひどくなるかもしれません。同じ理由で、激辛ラーメンや激辛カレーも、この時季、控えめにした方がいいでしょう。

 基本的に花粉症に負けない体をつくるには、免疫機能が正常に働く食生活を心掛けることが不可欠です。

「甘いものに目がない」「ファストフードや加工食品をよく食べる」「お酒をよく飲む」「揚げ物や脂っぽい料理が好き」「糖質オフをしている」――。これらにいくつか当てはまる人は、エネルギー(カロリー)、タンパク質、脂質が高くなり、免疫力のシステムに悪影響を与えている可能性があります。

 運動不足や睡眠不足も花粉症の原因に。食事と生活習慣を整えてマスクなしで春を乗り切りたいですね。

柴田真希

柴田真希

健康で楽しい「食」を提案する「エミッシュ」代表取締役。「私は『炭水化物』を食べてキレイにやせました。」など著書多数。ブログ「管理栄養士 柴田真希のシアワセ♪Makitchen」が好評。