看護師直伝 がん治療と笑顔で付き合う

地域包括ケアについて知ろう

 まだ始まったばかりの取り組みで、それぞれの病院が試行錯誤しながら体制を整えている段階ですが、がん患者さんにとっても身近な病棟となるかもしれません。

 たとえば、短期間の抗がん剤治療や、急な体調不良の際の入院。また、痛みを医療用麻薬でコントロールしている場合、痛みの増悪時の疼痛コントロールのための入院。さらに、病状の悪化で自宅での療養が難しくなった場合に、一時入院して自宅で過ごすための必要な医療・介護サービスを整える――などが考えられます。

 平成30年4月には、診療報酬と介護報酬の同時改定があります。病院の機能分化が進むことが予想されており、各医療機関は着々とその準備にあたっているといっても過言ではありません。

 少し難しい話もあるかもしれませんが、医療や介護を受ける皆さんも、この「地域医療構想」に関心を持ち、よりよく健康に過ごせるように備えたいものです。

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