共働き家庭は要注意 老親の「孫離れうつ」をどう防ぐか

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 老年期うつ病は、周囲から見ても認知症なのか、うつ病なのか分かりにくい。しかし、認知症では「抑うつ気分」はあまり強くなく、自分の能力低下をとりつくろう(認めない)傾向がある。記憶障害を強く自覚するようなら、うつ病の可能性が高いという。

 次の症状があるようなら受診した方がいい。

①何をやっても楽しくない
②食欲がなく、体重が減る
③眠れない(高齢者では朝早く起きてしまう睡眠障害が多い)

■認知症リスクが2倍に

 ただ、高齢者は精神科の受診に抵抗感があり、自ら受診しない人が多いのも問題だという。

「70代、80代の方は“気の病”は病気ではないと思っている人が多い。しかし、この世代に起こりやすい腰痛や膝痛などの持病の痛みはうつ病のリスクファクターになります。また、痛みを訴えて検査しても異常がなく、実は心の病が痛みの原因ということも少なくありません」

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