あの話題の治療法 どうなった?

【グルコサミン・コンドロイチン】米国整形外科学会は「変形性膝関節症に効果なし」

米国整形外科学会は「変形性膝関節症に効果なし」だが…/(C)日刊ゲンダイ

 そもそもこの2つの成分が「膝の痛みに効く」というイメージを持つキッカケとなったのは世界的に権威のある医学雑誌に06年に掲載された論文。膝の痛みを訴える1500人近い患者をコンドロイチン、グルコサミン、その両方、偽薬の4群に分けて半年後調べたところ、両方飲んでいる群は効果があったという。それまでも複数の研究チームが症状を改善する可能性があると報告してきたが、これがイメージを決定付けた。

 しかし、その一方で効果なしという国内外の研究結果も多い。キッカケとなった06年の研究でも研究全体で見ると「効果は認められない」と結論付けられている。

 10年にコンドロイチン、グルコサミンのいずれかまたは両方を使った患者と、偽薬との比較を行った10本の論文をまとめて解析した結果も「効く」という結論は出ていない。

■今も賛否両論続く

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