告知される余命は3カ月、6カ月、1年が一般的ですが、仮に6カ月だと判断されるようなケースでも、告知は3カ月になるかもしれません。それで、患者が“余命”を超えて延命したら、医師は家族から“名医”と喜ばれることはあれ、訴訟のリスクは確実に減るでしょう。
実は若いころ、40代の進行した直腸がん患者に余命を告知した翌日、病室で首吊り自殺されたことがあります。今から思えば、医師としての未熟さが反省されます。ただし、患者や家族も余命を絶対視してはいけないことは間違いありません。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁