「病院の長周期免震システムは、震度6~7を3~4程度に減弱できます。停電になっても、通常の約70%を自家発電でまかなうことが可能。駐屯地なので独自の補給系統をもっていて、備蓄に困ることはありません。屋上のヘリポートは都内の病院で唯一、大型ヘリの降着ができる面積と強度があります」
自衛隊が使う大型ヘリCH―47は「チヌーク」と呼ばれ、座って55人、担架で24人を搬送できるという。年1回実施している首都直下型地震などを想定した「大量傷者訓練」では、大型ヘリを使った訓練が行われているという。
「陸上自衛隊衛生学校も隣接しており、多くのスタッフが衛生科隊員なので、非常事態の際はすべての患者さんに適切に対応できる能力をもたせています。それをベースに、平時は地域の救急医療を支えていきたいと思っています」
同科の設備は万全。さらに救急医療態勢を充実させ、より地域の救急医療に貢献できる病院を目指すという。
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