独白 愉快な“病人”たち

ライブ続行で荒療治…円広志さん「パニック障害」を語る

「今や体調のバロメーター」と語る(C)日刊ゲンダイ

 ただ、寝不足になるとお約束のように体調が悪くなります。医師には「君の病気は死ななきゃ治らないよ」と言われました。つまり、病気は自分そのもの。顔と同じで「持って生まれたものなんだ」と病気を受け入れました。多くの人は今の社会のスピードや仕組みに追いついているけれど、それに馴染めない人もいる。私も若いころははね返せたけれど、年齢とともに無理ができなくなったのだと思います。

 今言えるのは、「がむしゃらに頑張るのもいいけれど、勇気を出して自分の生き方を探すことがあってもいい」ということ。私にとってのパニック障害は、今や体調のバロメーターです。

▽まどか・ひろし 1953年、高知県生まれ。78年、自身が作詞・作曲した「夢想花」でレコードデビュー。森昌子の「越冬つばめ」など数々の作曲を手掛ける。現在は関西テレビ「よ~いドン!」にレギュラー出演中。著書に「パニック障害、僕はこうして脱出した」がある。6月3日(土)には「円広志コンサート2017」(大阪・サンケイホールブリーゼ)を開催する。チケット発売中。

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