当事者たちが明かす「医療のウラ側」

不老不死にまた一歩近づいた医学

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 研究チームはこれらの間にどんな関係があるかを調べたのです。その結果、細胞内にNADが増えればその結合が解け、NADが減れば結合は強くなることが分かったのです。

 つまり、NADの増減は単にSIRT1の働きだけでなく、DBC1とPARP1との結合という形でDNA修復作用にも関係しているというわけです。

 その結果、加齢と共に修復不能なDNAが増えて、細胞変異や細胞死、臓器不全などが起こるのです。

 研究ではDBC1とPARP1との結合をNADが阻害する仕組みをさらに調べ、前記のようにそれを応用したマウス実験に成功しています。

 いずれ、加齢は病気のひとつと分類されるようになるのでしょうか?

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