平均で13.2年間にわたる追跡調査の結果、野菜・果物の摂取が一番多かったグループでは、一番少なかったグループに比べて、喫煙者で40%、過去に喫煙していた人で34%、統計的にも有意にCOPD発症リスクが低下しました。
ただ、この研究結果から、野菜・果物を積極的に摂取すればCOPDの発症を予防できると断言することは困難といえそうです。食事に気を付けている人は、その他の健康面にも配慮している可能性が高く、野菜や果物だけが原因でCOPD発症リスクが低下しているか分からないからです。まずは禁煙することが大切なように思います。とはいえ、禁煙がなかなか難しいという人に対しては、野菜や果物の積極的な摂取を推奨してみてもよいかもしれません。
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