健康ポイント どっちが勝ち?

かけそば vs かけうどん

タンパク質も意識的に取りたい
タンパク質も意識的に取りたい(C)日刊ゲンダイ

 4月に入ると歓迎会などで、予期せぬ出費が増えます。ランチ代を削りたい……と、かけそばやかけうどんで済ませてしまっている人もいるのではないでしょうか?

 ゆでた麺200グラム(1玉分くらい)で計算すると、そば264キロカロリー、うどん210キロカロリーと、そばの方がカロリーが高くなっています。「うどんの方が低カロリーで勝ち!」と思いますが、今回はその中身も見ていきましょう。

 トッピングなしのそばやうどんの場合、通常は天ぷらや卵などから取れるタンパク質が補給できません。麺自体に含まれるタンパク質は、そば約7%に対し、うどん約3%です。

 ソバ粉には必須アミノ酸であるリジンが豊富に含まれています。だから、シンプルにいただくなら、そばの方がうどんより栄養的には良いといえます。

 タンパク質が補給できないと、肌や血管、髪の毛などを新しく作り出すことができなくなってしまいます。そばには、ポリフェノールであるルチンも豊富で、血圧が高い人にもオススメです。ルチンは水溶性なので、ルチンが溶け出したそば湯も最後にいただくようにしてください。

 うどんの原料である小麦粉に比べ、ソバ粉にはビタミンB1やB2も多く含まれています。代謝アップや疲労回復などの効果が期待できます。

 とはいえ、やはりかけそばだけだと栄養的には寂しい状況。お昼にかけそばを食べた時は朝食や夕食で、より意識してタンパク質やビタミン、ミネラルを摂取するようにしてください。

柴田真希

柴田真希

健康で楽しい「食」を提案する「エミッシュ」代表取締役。「私は『炭水化物』を食べてキレイにやせました。」など著書多数。ブログ「管理栄養士 柴田真希のシアワセ♪Makitchen」が好評。