特に血液を運ぶ、分厚い筋肉の壁を構築するのが最大の壁です。この実験では、ホウレンソウの葉を何層にも重ね合わせることで、厚みのある構造を作れるのでは、という発想も生まれたそうです。
もちろん、今の段階ではホウレンソウだけで心臓を作るのは現実的ではありません。しかし、将来的には傷ついた細胞の一部に移植して治療するなどの可能性も考えられると、研究者たちは期待しています。
同じように植物の構造を利用して臓器を構築する実験は、パセリやヨモギの葉でも行われており、ブロッコリーやカリフラワーでも可能性があると考えられています。植物とのハイブリッドの再生医療が近い将来、現実になるかもしれません。
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