気づいた時には病状進行…「誤嚥性肺炎」に3つの特徴

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 では、どんな症状のときに誤嚥性肺炎を疑ったらいいのか?

「食欲がない、元気がない、倦怠感がある、食事中に咳き込むことが多くなった、唾液がうまくのみ込めない、常に喉がゴロゴロしているなどというときは、すでに誤嚥性肺炎を起こしている可能性があります」

3.睡眠薬などが引き金に

 高齢者は、うつ、不眠などを患い、抗不安剤や精神安定剤、睡眠薬などを服用しているケースが多い。これが誤嚥性肺炎の引き金になる場合がある。

「これらの薬は呼吸を抑制させるばかりでなく、大脳基底核に作用してドーパミンの分泌が減り、サブスタンスPと呼ばれる合成物量を低下させます。サブスタンスPは、咳反射や嚥下反射に関係しているため、精神安定剤や睡眠薬によっては誤嚥性肺炎を引き起こしやすくなることがわかっています」

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