気づいた時には病状進行…「誤嚥性肺炎」に3つの特徴

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 実際、東京都内の救急病院で誤嚥性肺炎の年齢別患者数を調べたところ、高齢者と若者が多かった。若者は過度な睡眠薬服用者だった。

 ちなみに、誤嚥性肺炎は、脳梗塞後の患者に多いことが知られている。

「高齢者の誤嚥性肺炎が厄介なのは、抗菌剤が効いても嚥下機能が回復しないため、すぐに再発することです。それを鍛えるには、とにかくおしゃべりをすること、寝ている間に雑菌が肺に入らないように枕を高めにすること、肺炎球菌ワクチンを打つことです」

 肺炎球菌ワクチンは肺炎全体の2~3割程度にしか効かないといわれるものの、誤嚥性肺炎の2~5割を抑えられるとの報告もある。老親には勧めるべきだろう。

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