愉快な“病人”たち

アレルギー発症でどん底 岡村咲さん支えたゴルフへの情熱

プロゴルファーの岡村咲さん(C)日刊ゲンダイ

 異変が起こったのは、17歳のときでした。急に風邪をひきやすくなったんです。それまでは周りがひいていても自分だけは大丈夫なことが多かったのに、「何で?」と思ったのが最初です。

 そのうち、体育の授業についていけなくなり、しまいには1階から2階に階段を上がるだけでゼイゼイ苦しくなりました。病院に行くと「喘息を発症しています」とのこと。それ以降、運動しなくても咳が止まらず、咳のし過ぎで嘔吐してしまうようになり、1カ月半ほどで体重が10キロも落ちてしまったんです。

 米国に遠征したとき、何とか試合はこなしても熱は出るし、食べても戻してしまうので、帰国後にもう一度、受診しました。すると「喘息でしょう。スポーツは難しいのでは」と告げられて……。それが18歳でした。

■ティースプーン半分のバウムクーヘンで意識不明に

 それでも、翌年はプロに転向したんですが、1年目でもう体がついていかない状態に……。そんなとき、スポンサーになってくれた企業の病院で「食物アレルギーの検査をしてみたら?」と言われたのです。検査の結果、小麦、卵、チーズなど、それまで好きで食べてきたものがすべてアレルゲンの「遅延型食物アレルギー」と診断されました。原因はわかったものの、そこからが結構、苦しかった。

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