「今年の夏休みシーズンから最新機器を使った手術を始める予定です。それは『O―arm(オーアーム)ナビゲーションシステム』といって、手術中にリアルタイムで透視画像や3D画像を撮影できる装置です。この機器を使うことで、これまで以上に正確な位置を確認しながら手術を行うことができるのです」
側弯症の手術では、スクリューを10本くらい挿入する必要がある。
従来の手術では、1本挿入するたびにポータブルエックス線装置で確認していたので、医師や看護師の被ばく量も多かった。それが、最新機器では2~3回の撮影で済む。医療者は被ばくすることなく、患者の被ばく量も少ないという。
「O―armを導入したのは今年3月なので、当外来での使用は、いまのところ頚椎の固定手術の3例です。しかし、東京女子医大では4年前に導入しているので、スタッフは既に扱いに慣れています。椎弓根スクリューを挿入するすべての脊椎手術などに使用できるので、今後は適応となる脊椎脊髄病や骨盤骨折などの手術にもどんどん活用していくつもりです」
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