病院は本日も大騒ぎ

夜間はパスで月収25万円の再就職 定年看護師に休みなし

 22歳で看護師になって40年。現在、関東圏内の「老健」(介護老人保健施設)に勤務しているキョウコです。

 総合病院の総師長も務めましたが、定年を迎える60歳近くになると、院内の看護師や知人仲間で「定年後、どうするの?」という情報交換が頻繁に行われます。

 私の場合は60歳で定年を迎え、その後、同じ病院で2年間、嘱託として働きました。月収は、現役時代のほぼ半分でしたけどね。

 この嘱託勤務の間に、いろいろな病院からお誘いの声がかかりました。その中で多いのが精神科や老人病院でした。

 現在の勤務施設は、関東圏内の「老健」です。私を熱心に誘ってきた施設長に、このとき2つの条件を出しました。ひとつは現在の月収(25万円前後)よりも下がらないこと。もうひとつは夜勤はパス(笑い)でした。2つの条件とものんでくれましたので、今の老健に決めたのです。

 もう、夜勤は嫌ですね。特に私のような老齢になると、体力的にきついのです。定年前に勤務先を変える人もいますが、条件のひとつに、この「夜勤のない施設」を選択している人が多いのです。

 定年看護師の行く末ですか? 総婦長など管理職の場合、蓄えもあって生活にゆとりがあるのでしょう。海外旅行などをしながら、1年間ぐらいゆっくりと体を休めてから、再就職の進路を決めているようです。管理職経験者というベテラン看護師になりますと、再就職先にはそう困りませんからね。

 意外と多いのが定年後は孫の世話や親、親族の介護です。看護師だから慣れているでしょう? というわけです。兄弟がいても、何しろ看護師ですから白羽の矢が立つのです。また看護師の経験を生かして、自宅にデイケアの看板を掲げる人も少なくありません。

 いくつになっても人に必要とされるというのはありがたいことです。