肺がん専門医解説 キイトルーダはオプジーボと何が違う?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 PD―L1の検査は、一般的には外注(診断薬メーカー)で調べるので、結果が出るまで1カ月くらいかかるという。キイトルーダの用法・用量は、3週間間隔で1回200ミリグラムを30分かけて点滴静注する。オプジーボの1回の用量は体重によって異なり、2週間間隔で点滴静注する。オプジーボの承認時は高額な薬代で話題になったが、いまは両方とも同一で1日薬価は3万9099円だ。

「免疫チェックポイント阻害薬は、よく効く人もいれば全然効かない人もいます。PD―L1発現50%以上の奏効率は4~5割で、オプジーボでは2割は劇的に効きます」

 オプジーボやキイトルーダが使える施設は、日本呼吸器学会の指導医・専門医や日本臨床腫瘍学会のがん薬物療法指導医・専門医の在籍が必要で、がん診療連携拠点病院や特定機能病院などの要件がある。現在、該当するのは全国600施設くらいという。

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