研究開始時に糖尿病を発症していなかった人を対象にした解析では、果物を摂取しない人に比べて、毎日摂取する人で糖尿病発症リスクが12%、統計学的にも有意に減少しました。また、すでに糖尿病を発症している人でも、果物の摂取が週に1日未満の人に比べて、週に3日以上摂取する人で死亡リスクが14%、統計学的にも有意に減少しました。つまり、果物の摂取が多いほど糖尿病発症のリスクが低く、すでに糖尿病を発症している人の死亡リスクも低いことが示されています。果物を積極的に摂取している人は、そもそも健康的な人たちかもしれませんし、過度な果物摂取もまた血糖値を上げてしまうかもしれません。
しかし、適度な果物摂取は糖尿病に良い影響を与える可能性があります。
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