しかし、形成されるキレートは微量であることから、近年は吸収には影響を及ぼさないと考えられるようになっています。お茶と鉄剤の飲み合わせは“都市伝説”だった、というわけです。ただし、お茶にはカフェインが含まれています。詳しくはまたの機会にお話ししますが、カフェインの摂取には注意が必要です。
漢方薬の中には、お茶を飲むことで、成分の取りすぎになってしまうものもあります。
「川芎茶調散」という薬には、まさにお茶を成分とする「茶葉」が含まれているため、成分がかぶってしまうのです。ただし、とくに心配するほどではありません。
まとめると「お茶と薬の飲み合わせは心配しなくてもよい」ということになります。
クスリと正しく付き合う