今の気温や気圧の変化に自律神経がついていけず、咳が出ることも少なくない。
「自律神経は、血管を縮小・拡張することで汗をかいたりして体温を一定にするなど、体内の恒常性を保つ働きをしています。その自律神経が目まぐるしい環境についていけなくなることで、咳やくしゃみ、鼻水を出す場合があります。風邪なら黄色のドロドロした鼻水が出ますが、この場合は透明でサラサラしています。ウイルスや細菌などが原因なら目のかゆみや充血も出ますが、それもない、熱もない、気温差が激しいときに咳やくしゃみがひどくなるというケースは、自律神経が関係する咳かもしれません」
■空咳をともなう重大病「COPD」「肺がん」「結核」
怖いのは感染症による空咳だ。中高年がお世話になっているリウマチやがんなどの薬の中には、免疫を抑制するものが多い。以前に比べて感染症にかかりやすくなっていることも気にした方がいい。