独白 愉快な“病人”たち

横森理香さんは「更年期障害」とどう向き合ってきたのか

横森理香さん(C)日刊ゲンダイ

■「疑似閉経」で初めてホットフラッシュを体験

 術後、そのまま閉経するかと思いきや、女性ホルモンが上昇。生理があれば残っている左卵巣が破裂する可能性もあります。しかも過多で過長の月経はかなりひどく、久しぶりにきた生理ではベッドが殺人現場並みの惨事に。

 あまりにひどい月経症状に、仕方なく例のリュープリン注射をすると、やはりひどい肩凝りと小指のしびれ……。しかし、それをしないとまた派手な生理がやってきます。ほとほと参っていた時、懇意の編集者から紹介してもらったのが麻布十番にある婦人科でした。

 年頃も同じような女医先生で、経緯を話すと「プラセンタや漢方はどうか」と提案されました。一般的に更年期障害にはホルモン剤を使うけれど、筋腫が大きいので使えないとの理由でした。

 プラセンタの注射で何となく元気が出て、処方された漢方薬「桂枝茯苓丸」でホットフラッシュの大汗が軽減しました。この漢方薬はいまもずっと飲み続けています。肩凝りは自己流の女性ホルモン用のハーブ(赤詰草のサプリメント)で緩和、メラトニンで夜も眠れるようになりました。

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