13人死亡で厚労省が緊急提言も「無痛分娩」の誤解と真実

提供/東京マザーズクリニック

◆通常分娩より死亡率が高い?

「無痛分娩で亡くなった方が13人おられるというのは、大変不幸なことですが、必ずしも無痛分娩による母体死亡率が通常分娩に比べて高いわけではないと思います。無痛分娩は推計で分娩全体の5~8%。13人の方は全体の約5%ですから、とくに高くはありません」

◆無痛分娩特有の死亡例が多い?

 羊水が血液に入ったり、大量出血による死亡については通常の出産でも誰にでも起こりうる。

「研究班の報告でも、無痛分娩が(これらの状況が)有意に高いと言っているわけではないと報告しています。ただし、麻酔による中毒死は、明らかに無痛分娩特有の死亡理由です。無痛分娩を手掛ける医療機関は注意しなければなりません」

 米国など一部の国では無痛分娩が分娩全体の7~8割を占めていて、ポピュラーな出産法となっている。

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