初夏の健康対策 誤解と真実

真夏の常識は当てはまらず 5月の熱中症はこんなに危険

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 5月の熱中症対策は、真夏のそれとは違うポイントがいくつかある。知らなければ、エライ目に遭うかもしれない。

①水を飲んで意識不明

 水分補給は熱中症対策の基本の「き」。ところが真夏ほど高温ではない5月では、かえって健康を害する原因になりかねない。

「過剰に水分を摂取すると、細胞が膨化して低ナトリウム血症、さらには水中毒を引き起こす可能性があるのです」(横浜創英大・則岡孝子名誉教授=以下同)

 症状としては、疲労感、頭痛、嘔吐、痙攣など。数は多くないものの、意識不明から死に至るケースもある。

 激しい運動や長時間の屋外活動の場合は例外として、日常レベルの活動なら、喉が渇く前にちょこちょこ水を口にするので良い。なお、先に挙げた症状が出てきた時は、自己判断せずに、すぐに病院へ。

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