初夏の健康対策 誤解と真実

真夏の常識は当てはまらず 5月の熱中症はこんなに危険

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「5月は体がまだ気温や温度の変化に慣れていないため、真夏ほどの暑さでなくても、熱中症を起こしやすい。5月は『前の日との気温の差』に特に注意を払うようにしてください」

 気温の急な上昇が予想される日は、熱中症にかかりやすい。個人差があるが、一般的に前日と比べて気温差が5度以上になると、体へかかる負担が大きいといわれる。

 先に述べたように「水の飲みすぎ」には気をつけながら、適度な水分補給を心掛けるべき。

④クラブ活動で熱中症

 則岡名誉教授は、「中学1年、高校1年のお子さんを持つ親御さんは、運動クラブの活動時の熱中症対策にも気を配った方がいい」と指摘。

 新しい環境にようやく慣れ、クラブ活動に本腰を入れ始めるのが5月だ。ただ、通学時間やそれに伴う起床時間の変化などで、体は思っている以上にストレスを感じている。加えて、上級生とは体力が大きく異なる。

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