“対象外”にも持続的効果 閉塞性動脈硬化症の新治療法とは

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 現在、横浜市立大学付属病院は、厚労省から先進医療Bの承認を受けてコレステロール値が正常なASOに対する血漿吸着療法を実施している全国で唯一の施設となる。ABIが0・7未満をはじめ、いくつかの条件に該当する人が対象だ。

「予備的臨床研究の結果では、1クール(10回)実施後3カ月の検査でも血漿吸着療法による血管内皮細胞の活性化の効果は維持されていました。リスクファクターへの従来の治療は継続していただくことが前提です」

 メーカーによる治療機器の無償提供で、自己負担額は本来の10分の1に当たる約13万円。

〈先進医療Bとは〉

 厚労省による先進医療Bは適応外使用を伴う医療技術などが対象で、審査が先進医療Aより格段に厳しい。

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