病院は本日も大騒ぎ

入院患者クレーム1位は食事 口の肥えた患者は我慢できず

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 気持ちは分かりますよ。肉にしても、一度お湯を通して脂身を流しますし、魚も同じで塩分を削除するため、自宅で食べているような本来の味がありません。

 味噌汁だって味が薄いし、こうした食事を1日3回、毎日食べるのですから、文句も言いたくなるでしょう。

 とくに若い人や、入院前までぜいたくな食事をしてきた入院患者さんほど文句の数が多いですね。

 カロリーや量も少ないから、若い人は食事の後に、売店でパンを買ってきて隠れて食べています。

 またぜいたくな人は、「こんな大豆なんか食えないよ。俺が嫌いな食べ物知っているだろう!」などと、「あれはダメ」「これはダメ」と言います。嫌なら黙って残せばいいのに、文句を言うのです。

 以前、「ポテトサラダが好きだ」という患者さんがいました。でも、毎日ポテトサラダを出すわけにはいきません。

 食事は管理栄養士が入院患者さんの病態に合わせて作っています。看護師ではありません。それでも、患者さんの苦情を受けるのは看護師の仕事なのです。文句を言われたらもう忍耐あるのみです。ただ傾聴し、「検討の上、返答します」と繰り返すしかないのです。

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