専門医が指南 GWで狂った体内時計をリセットする習慣

ホントに睡眠不足や疲れのせい?(C)日刊ゲンダイ

 また、寝る前に食べてはいけない。

「“満腹だと副交感神経が優位になって眠くなるからいいんじゃないか”と考える人がいますが、これも間違い。寝ている間に消化器官が食べ物を消化しようと活動するため眠りが浅くなり、脳を休めるのに必要な深い睡眠ができなくなります」

 どうしてもお腹がすいて寝られないのならホットミルクを飲むといい。牛乳にはトリプトファンが多く含まれ、体の中に入るとメラトニンやセロトニンという精神を静めて睡眠効果をもたらすホルモンに変わる。

 睡眠薬代わりに寝酒をするのはやめた方がいい。深い眠りを減らして睡眠の質を悪くする。

「休み明けの眠気というと、睡眠相がずれて明け方くらいまで眠れず、朝起きられない『睡眠相後退症候群』を想像する人がいます。しかし、1週間程度生活のリズムが変わったからといってこの病気を発症することはまずありません」

 ただし、十分寝ても眠気が取れない状態が続くようなら、「睡眠時無呼吸症候群」「うつ病」「むずむず脚症候群」「周期性四肢運動障害」などの病気が潜んでいる可能性が考えられるという。

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