このような認知症発症リスクの増加は、特に軽度認知機能障害(認知症の前段階)だった人で約2・8倍、高学歴でなかった人で約6倍と、大きく増加していました。さらに、睡眠時間が4~6時間のグループに比べて、9時間を超えるグループでは、脳容積や、思考・行動などをコントロールする機能(実行機能)の低下が認められました。
認知症の発症要因は多岐にわたり、長時間睡眠が認知症を引き起こすかどうかについて、この研究結果だけで結論付けることは難しいと思います。しかしながら「寝すぎは脳の老化を招く」ということは、あながち否定できないかもしれませんね。
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