あの話題の治療法 どうなった?

歯科医に聞く お手軽価格の市販のマウスピースは大丈夫?

これは医療用のマウスピース(提供写真)

「材質によっては口の中の粘膜を刺激することもありますし、虫歯やさし歯への配慮なしに作られたマウスピースを長時間使えば、状況が悪化することも考えられます」

 合わないスポーツ用のマウスピースを使っているせいで、十分に奥歯を噛み締めることができずに、運動能力を低下させてしまうこともある。

「こうしたリスクを考えれば、マウスピースは歯科医で作る方がベターだと思います。フィット感があるし、用途に応じて特徴のあるマウスピースを作ることもできます。例えば、睡眠時無呼吸症候群用なら、舌が喉奥に下がりにくいよう、下顎をやや前に出して受け口気味に作ることもできる。むろん、顎と舌の具合や無呼吸の程度によって、前への出し方も微妙に変えます。一部は保険で作ることもできます。睡眠時無呼吸症候群の治療用のマウスピースは耳鼻科の紹介状があれば保険適用で製作することもできます」

 費用をケチって体を悪くしては元も子もない。

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