Dr.中川のみんなで越えるがんの壁

がん治療にもリハビリが欠かせない理由

なるべく体を動かす(C)日刊ゲンダイ

 抗がん剤や放射線の治療を受ける場合、リハビリとしての運動は治療と並行して行うのが、より効果的。医師や理学療法士、作業療法士などが、患者さん一人一人の状態に合わせてメニューを組みます。一般に、少し汗ばむ程度の強度で、20~30分、週に3~5回行うのが理想といわれています。

 運動は、がんを予防する効果も高い。運動は、がん予防にもリハビリにも大切なのです。

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中川恵一

中川恵一

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。