歯医者嫌いも押さえておきたい「3つの歯科テクニック」

「将来」も見据えて(C)日刊ゲンダイ

「徹底してやるなら、細菌の多い唾液の侵入を防ぐ処置や、複雑な形状の根管を拡大する高額な顕微鏡などが不可欠。治療時間が長くなり、コストもかかるため、自費診療でやらざるを得ない」

 言い換えれば、保険診療内でやるにはコストを抑えるしかなく、唾液侵入防止の処置や高額な機器への設備投資などは難しい。結果、自費診療の欧米に比べ、成功率が低くなってしまうのだ。

「『自費診療だから良い』とは一概に言えませんが、歯科では保険診療内でやろうと思えば、それなりの治療しか受けられないのです」

③“不快のない治療”を疑え 

「歯科治療=痛い・怖い」のイメージが強いからか、いい歯科医の判断基準のひとつに「痛くない・歯を抜かない」を挙げる人は珍しくない。ところが、それにこだわりすぎると適切な処置から遠ざかる。そもそも医療である以上、時として適切な処置に不快が伴うケースも少なくないのだ。

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