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【心臓病のリハビリ】昭和大学藤が丘リハビリテーション病院/循環器内科(神奈川県)

昭和大学藤が丘リハビリテーション病院循環器内科の礒良崇准教授(提供写真)

 心リハの対象となる適応病名は、「急性心筋梗塞」「狭心症」「慢性心不全」「開心術後(バイパス術後など)」「大血管疾患(大動脈瘤など)」「末梢動脈疾患」だ。治療後、いつ頃から心リハが開始されるのか。リハビリ病院で行う心リハは、保険で5カ月間と決められているという。

「たとえば心筋梗塞では、急性期病院で治療後早ければ2日後くらいからベッドサイドでの心リハが始まり、徐々にレベルを上げていきます。そして発症から2週間くらいで当院に移り、入院もしくは外来での心リハを開始します」

■1回のリハビリは1時間

 運動療法は、エアロバイクやトレッドミルなどを使った有酸素運動が主体。ただし、個々の患者の状態に合わせた運動処方(負荷の設定)が重要になる。設定が悪ければ、逆に不整脈を起こしたり、心不全を悪化させたりしてしまうからだ。

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