数字が語る医療の真実

寿命とコレステロール 高コレステロールが寿命を延ばしている可能性も

適度に取ることが大事(C)日刊ゲンダイ

 コレステロールが高いことで、心筋梗塞や脳梗塞が増えることばかり強調されますが、脳出血が減り、がんが減るかもしれず、むしろ寿命が延びるかもしれないことは、もっと世の中に知らされていいことではないでしょうか。

 寿命の点から見ても、コレステロールを取らないほうが問題で、適度に取ることが必要なのです。

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名郷直樹

名郷直樹

「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長、自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、臨床研究適正評価教育機構理事。著書に「健康第一は間違っている」(筑摩選書)、「いずれくる死にそなえない」(生活の医療社)ほか多数。